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【momoco_vol.02】先生とTARRAGOとの出会いで変わったアート人生

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TARRAGOオフィシャルアンバサダー・momoco

TARRAGO【スニーカーペイント】を独自のパフォーマンスで使いこなす日本人アンバサダー達のさらなる魅力を探るため、「Sneakerscare」公式サイトが直撃インタビューを遂行するこの企画!

 

前回に引き続き、今回もmomocoさんと同世代である筆者との“女子トーク”の雰囲気そのままに(?)、世界で活躍する女性ペイントアーティストの魅力をたっぷりお届けします。

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momoco/桂川桃子

「色」をこよなく愛する画家。

大手アパレルブランドのファッションデザイナーとして10年活躍され、華々しく画家へ転身。

デザイナー時代に経験した色のバランスを活かした作品には、常に新しいトレンドや流行色を取り入れ進化し続けるアートを描き、国内外問わず、精力的にアートと向き合い発信を続けている。

2018年には、「Googleが選ぶ日本人アーティスト9人」に選ばれるなど、そのセンスと実力は世界を魅了している。


 

ある大先生のおかげで、絵を諦めたらいけないなと思えました。

 

—影響を受けた画家は誰ですか?

「1人はサルバドール・ダリ、もう1人がパブロ・ピカソです。

この2人の共通点は、生きているうちに売れているアーティストというところです。戦略的な生き方が好きで。

やっぱり稼ぐことによって、やりたいことをずっとやり続けられる。それってすごく大事なことだと思うんです。描きたい絵を描くためには、売れないと続けることができないですもん。

あとは、私が売れた方がその絵の価値が上がるので、私の絵を好きで買ってくれた人達のためでもあります。

買ってくれた人達の感想や反応も知りたい。だから、ライブペイントが好きなんですよね。

直にお客様の気持ちが伝わるし、私は人がすごく好きなので、言葉のキャッチボールをしながら、満足していただける物を私が作れたらいいなと、いつも思っています。

 

ダリは絵だけでなく、家具や香水もデザインしているんです。そういう面もすごく憧れています。

私はファッションも好きだし、アートだけの縛りではなくて、それこそTARRAGOのスニーカーペイントを使って靴に絵を描くのも好きですし。

ピカソはすごくモテる人だったらしくて。浮気がバレて、本命の奥さんが泣いちゃった時に、泣いている絵を描いてその場で渡したというエピソードがあって。それで、泣いている絵が多いらしいです。

喧嘩するのではなくて、アートで仲直りするというのが面白いからすごく好きなんですよね。」

—私はそんな男性は嫌だなぁ(笑)。偉人以外で、身近な人の存在も影響されましたか?

「ファッションの専門学校にいたおじいちゃん先生。

その先生の授業で、私ずっと寝てたんですよ。でもある時、絵を描く授業で私の絵を褒めてくれたんです。しかも、その時に褒めてくれたのは絵ではなくて私のパレット。パレットの色彩がすごく綺麗だと褒めてくれて。

パレットは洗っていなかったから汚いはずなのに、先生いわく、色の配色がすごく綺麗だったらしくて。

20種類の色見本が並んでいて、『この色を作るには、何色と何色を混ぜたらいいか』という授業だった。

自分で言うのも何ですが、私めちゃめちゃ得意なんです。1時間かけてやる授業を15分で終わらせてしまったので、暇になって寝てたんです。その時にパレットを見られて『めちゃめちゃ綺麗だな』と。

 

そのおじいちゃん先生とは色々な出会いがそこからスタートするんですけど、その先生が『君は絵が好きだからコンクールに応募した方が良い』とアドバイスをしてくれて、それがきっかけでファッションの学校に通いながら、また絵を描き始めたんです。

あとから知ったんですけど、その先生は日本で有数の画家・山村國晶先生だった。今でも現役で活躍されているめちゃめちゃ有名な画家さんで、しかも、そのコンクールの審査員だったんですよ。

美大の学生達が応募するコンクールで、私がなぜか入選して。もしかしたら、先生が一票入れてくれたのかな(笑)。

その先生のおかげで、絵を諦めたらいけないなと思えました。」

—TARRAGOつながりで、同じくアンバサダーのcozy.westさんが絶対色彩を持っていて、「これとこれを合わせたら何色になる」という仕組みが瞬時に分かるそうです。

「それ、私もです!絵を描いているか、描いていないかの違いだと思います。

壁画でも塗る時に絵具を混ぜるんですけど、塗料自体、色数がすごく少ないので、毎回混ぜて自分の好きな色を作っています。

 

私、実は小指の長さが全然違うんですよ。利き手の右が5mmくらい短いんです。小指以外も筆を持ちすぎて変形していて。

これ、成長期にずっと絵を描いていたから潰れてしまって。それくらいずっと絵を描いていました。」


 

TARRAGOのスニーカーペイントと出逢い、アートの幅が広がりました。

 

そんなmomocoさんとTARRAGOの出逢いは、2018年まで遡ります。

どのようにして、TARRAGOのスニーカーペイントを知っていただいたんですか?

「靴に絵を描いてくれないかと依頼がありました。だけど、普通の絵具で描いても絶対落ちてしまうし、もともとアパレルをやっていたのでクレームになることがすごく嫌だったんです。

『すごく気に入っていたのに落ちてしまった』と言われたら、自分も描いていて辛いので、靴に描ける絵具を色んな人に聞いたりしてずっと探していました。

そこで、靴職人の方から『良い絵具があるよ』と教えてもらって。

 

初めて使った時は感動でしたね。伸びがすごく良くて、なんて滑らかなんだろうと。どの絵具よりもTARRAGOのスニーカーペイントは乾くのが速くて、伸びが良いと思います。

他のメーカーの塗料も使ったことありますけど、お世辞じゃなく、TARRAGOが断トツですごいと思います。

発色もすごく良い。黒地の上に他の色で描こうとしても色が上手く乗らないんですよ。なのに、TARRAGOは一発でバシッと決まる。2度塗りしなくてもいいくらいに発色が良い。時短にもなるので、すごく気に入っています。」

—スニーカーの依頼も徐々に増え始めたとか?

「2019年に開催された“Oh!巴里祭”に招かれた際、カスタマイズレザースニーカーのオーダーも承りました。

それがきっかけで、TARRAGOのスニーカーペイントで色々なものを描かせてもらって、アートの幅が広がりました。」

「その後、TARRAGOと共同で参加した“ブーツフェスティバル”では、バイク(ハーレー・ダビッドソン)に描いてほしいと依頼があり。

バイクに描かせていただいたお客様は、ずっとリピートで依頼してくれています。描き直すわけでなく、タトゥーのようにどんどん柄が増えていっている状態で。

数台並んでいると自分のバイクがどれか分からなくなっちゃうけど、絵が描いてあると分かりやすくて、より愛着も沸くって仰ってました。

ハーレーに描くなんて…、最初はすごく緊張しました。お客様の見た目もすごくワイルドなので(笑)。ブーツフェスではドキドキしながら描いていました。」

 


 

わざとTARRAGOで描いたレザーを手でグシャッと!

 

—様々な物をキャンバスにしているmomocoさんだからこそ聞きたいのですが、TARRAGOのスニーカーペイントは、絵画用の絵具と何が違うんですか?

「まず、色数がTARRAGOの方が多いです。私は色を混ぜて作るのが好きなので、24色セットしか買わないというのもありますが。TARRAGOは何色もあるので、色を選ぶのが楽です。

使い心地も、TARRAGOの方が滑らかです。絵画用は水と混ぜて描くんですけど、TARRAGOは水と混ぜなくても滑らかでそのまま描けるのがすごく良いです。

Louis Vuittonの革に描いた時もすごく緊張したんですけど、レザーとの相性が抜群に良いですよね。

私、お客様にもお見せするんですけど、わざとTARRAGOで描いたレザーを手でグシャッと丸めるんですよ。それでもTARRAGOはひび割れしない。キックバックで付いてきてくれるというか。

他のメーカーのものだとひび割れしてしまうので、そこもまったく違うところです。」

—本当にその通りですよね。素人の私でも、それを実感できるくらいに使いやすいですが、プロならではの使い方があれば教えてほしいです!

「塗り方のポイントは、薄い色から塗り始めて、最後に暗い色で締めると上手に塗ることができます。

TARRAGOは少量ですごく伸びるので、厚塗りせずに薄く伸ばしてください。少量で済むので、私は容器に出さずに蓋の裏についた塗料をそのまま使っています。

 

色を作る時は、大きな括りの色を2色混ぜて、そのあと微調節していくとやりやすいと思います。

例えば、紫色を作りたい時は赤と青を混ぜるじゃないですか。まず、その紫を作って、そこから薄い紫なのか濃い紫なのかによって混ぜる量が変わってきます。薄い紫であれば白だし、濃い紫であれば黒を入れるのか青を足すのか。

よくあるのが、混ぜていくとどんどん量が増えていくこと。あれはすごく勿体ないので、容器に数滴だけ垂らして、ちょっとずつ少量を混ぜることから始めるといいです。」


 

今季注目のカラーは…

 

—色をこよなく愛するmomocoさんから、こんな耳寄り情報が…。

「今年の秋冬はベリー系の色が流行るらしいですよ。スニーカーにワンポイントで入れるのも面白いかと思います。私はベリー系のコートが欲しいなぁ。」

—さすが、トレンドカラーの情報もすぐさまキャッチしてアートに活かされているんですね!

momocoさんにオーダーされる際は、流行りのファッションを相談しても楽しいかもしれませんね。

PANTONE® 17-3938 Very Peri

ベリーカラーのスニーカー

 

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