白スニーカーの2大お悩み・黒ずみ&黄ばみの解決法【インスタLIVEまとめ】

2024年1月26日(金)に配信された、タラゴ公式インスタグラム(@tarrago_japan)およびサフィール公式インスタグラム(@saphir_japan)の同時配信インスタライブのご視聴ありがとうございました。

ゲストの愛知県豊田市の靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.の本田大士さんが、店頭で実際に行っているスニーカーの基本のお手入れとキズ補修術を教えてくださいました。

その模様を前回の記事でまとめているので、未読という方はぜひそちらからお読みいただくことをおすすめします。

靴磨き職人が直伝!スニーカー基本のお手入れ&キズ補修【インスタLIVEまとめ】

今回の記事では、タラゴの日本総販売代理店である株式会社ルボウのスタッフがご紹介したスニーカーのお悩みを解決するテクニックをまとめているので、ぜひ最後までお楽しみください。

 

目次

1.白スニーカーの色補修

2.キャンバススニーカーの黄ばみ隠し

白スニーカーの色補修

1.白スニーカーの色補修

 

前回、本田さんが披露してくださった【T.A.N.S.流・白スニーカーのキズ補修】ではサフィールのレノベイティングカラー補修クリームを使用していました。

レノベイティングカラー補修クリームは本格的な方法で確実に補色ができる一方、絵の具のような工程に「手間がかかる」と思われる方もいるかもしれません。

 

そんな方には白スニーカーに限ってしまいますが、タラゴのスーパーホワイトを使った補修をおすすめします。

 

使い方はとても簡単で、先端についているスポンジアプリケーターを不要な紙や容器に押し付けて液を出し、スポンジになじませるだけ。

サラッとした液体が出るので、絵の具のように水で希釈する必要はありません。

白スニーカーの色補修

他に何かを準備する必要はないですが、補色したくない箇所への色移りが心配な方はあらかじめマスキングしたり、細かい箇所への塗布は筆を使ったりするとさらに綺麗に仕上げることができます。

白スニーカーの色補修

注意点としては、こちらのスーパーホワイトは黄ばみや汚れを落とすクリーニング効果があるわけではなく、高純度顔料で上からコーティングする製品なので、あらかじめ除去できる汚れは除去してからお使いください。

スニーカーの汚れ落としは、前回の【T.A.N.S.流・白スニーカーの基本のお手入れ】をご参照ください。

キャンバススニーカーの黄ばみ隠し

2.キャンバススニーカーの黄ばみ隠し

 

CONVERSE(コンバース)の定番モデル・ジャックパーセルを始め、スニーカー好きなら必ず1足は持っているキャンバススニーカー。

そんなキャンバススニーカーを良かれと思って丸洗いした後、ミッドソールの縁などに黄ばみが発生してしまった経験はありませんか?

キャンバススニーカーの黄ばみ隠し

これ、実は丸洗いしたことでにじみ出てしまった接着剤なのです。

環境への配慮から水性の接着剤を用いて成形されるスニーカーが増えていますが、それゆえに起こりやすくなったトラブルでもあります。

 

一度浮き出てしまった接着剤の黄ばみを除去することは困難で、中性洗剤や漂白剤を試みても効果がなかったというレビューをよく拝見します。

それであれば、キャンバススニーカーに発生してしまった黄ばみを除去することは諦め、いっそのこと隠してしまいましょう。

先程のスーパーホワイトでも可能ですが、キャンバスのような布地におすすめなのがタラゴのスニーカーペイントです。

 

▼スニーカーペイントとは?

【実験で検証】なぜ、タラゴのスニーカーペイントは選ばれているのか?

スニーカーペイントおすすめの理由①

カラーバリエーションは調色次第で無限大

 

スニーカーペイントは全68色(2024年2月現在)もあり、調色して好きな色を作ることができるのでスニーカーを選びません。

 

▼全68色の色見本はこちらをご覧ください!

【全68色】タラゴ/スニーカーペイントのカラーチャートをご活用ください!

スニーカーペイントおすすめの理由②

キャンバス(布地)にもしっかり定着

 

スニーカーペイントは顔料濃度が高いため、塗装しづらいキャンバスにもしっかりと定着します。

とろみのある液体なのに非常に伸びが良くて塗りやすく、色づきが良いので何度も塗り重ねる必要がありません。

スニーカーペイントおすすめの理由③

キャンバス(布地)に塗布するための添加剤がある

 

スニーカーペイント自体が摩擦や屈曲などへの耐久性に優れていますが、キャンバスへ塗布する際にソフトメイカーという添加剤と混ぜ合わせることで、さらに定着を良くすることができます。

キャンバススニーカーの黄ばみ隠し

顔料系塗料をキャンバスに塗布すると、乾いた後にボロボロと剥離してしまうことがありますが、スニーカーペイントはそのような現象が起きづらく、さらにソフトメイカーと混ぜ合わせることでスニーカーペイントを塗布した表面をソフトで柔軟な状態に保ち、堅牢度を高めます。

※堅牢度…色落ちのしにくさ・色の変わりにくさ(抵抗性)

 

スニーカーペイントとの希釈率は1:1が目安です。

スニーカーペイントの塗布には、5本入りのスニーカーペイント ブラシセットを使います。

ミッドソールの縁など細かい箇所には、一番細い丸筆の#2ラウンドが使いやすいでしょう。

 

▼スニーカーペイント ブラシセットの詳細はこちらをご参照ください!

【新発売】スニーカーペイントに最適のブラシセット&マイクロファイバークロスが登場!

スニーカーペイントの量が多すぎると生地の目に埋まってしまうので、少量を生地の目に沿って薄く塗り伸ばすと自然に仕上がります。色移りが心配であれば、あらかじめマスキングしておくと安心です。

 

スニーカーペイントの塗布後は色止めにコーティング剤を塗布してください。

キャンバス(布地)には、スニーカーペイント コーティング・薄め剤がおすすめです。

キャンバススニーカーの黄ばみ隠し

これでキャンバススニーカーの黄ばみを解決することができますが、こうならないためにも本来スニーカーは丸洗いせず、タラゴシャンプーなどの水を使わないドライシャンプーや、スニーカー専用のクリーナーを正しい方法で使用することを意識してみてください。

 

▼スニーカーの丸洗いに潜むリスクについては、こちらの記事をご参照ください!

【後悔先に立たず】スニーカーの丸洗いには、くれぐれもご注意を。

今後もタラゴではスニーカーにまつわるタメになる情報をお届けしますので、ぜひインスタグラムのフォローとこちらのサイトのチェックをよろしくお願いします!

〈今回ご紹介したタラゴ商品はこちら〉

ソフトメイカー
スニーカーペイント ブラシセット

スニーカーペイント ブラシセット

▼スーパーホワイトとスニーカーペイントを使って、キャンバススニーカーをよみがえらせる!



靴磨き職人が直伝!スニーカー基本のお手入れ&キズ補修【インスタLIVEまとめ】

2024年1月26日(金)に配信された、タラゴ公式インスタグラム(@tarrago_japan)およびサフィール公式インスタグラム(@saphir_japan)の同時配信インスタライブのご視聴ありがとうございました。

ゲストに愛知県豊田市の靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.の本田大士さんをお迎えし、プロの靴磨き職人である本田さんが店頭で実際に行っているスニーカーのお手入れ術を惜しみなく披露してくださいました。

 

今回は、見逃してしまった方やもう一度振り返りたい方のために、インスタライブの内容を記事にまとめてみました。

実際にプロの靴磨き職人が、店舗で実践している技術をご自宅でも活かすことができる充実した内容となっているので、ぜひ最後までお楽しみください。

靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH. 本田大士

1.本田大士さんプロフィール

 

今回のゲストである本田さんは、元吉本芸人というユニークな経歴を持つ靴磨き職人です。

愛知県豊田市駅前の多機能施設「コモスクエア」の一角に、移動式の店舗を構えて丸4年。

師匠である靴磨屋T.A.N.S. MAIN SHOP(愛知県江南市)のオーナー・稲田祐一さんの背中を追い、“大切なモノをより長く”をモットーに日々お客様の足元を輝かせています。

 

そんな本田さんの店舗では、革靴に負けず劣らずスニーカーのお手入れの依頼も多いのだとか。

特に店外イベントに出店すると、革靴よりもむしろスニーカーを履くお客様からの「スニーカーを綺麗にしてもらえないのか?」という声が多く、その需要に応えるため技術を習得し、現在は店舗メニューにも採用されています。

2.T.A.N.S.流・白スニーカーの基本のお手入れ

1.シューレースを外す

1.シューレースを外す

シューレースの隙間には、かなりのホコリが溜まっています。

シューレースの跡でくっきりと汚れが付いていることもあるので、面倒くさがらずにシューレースは外してからお手入れするようにしましょう。

 

外したシューレースもクリーニング対象です。

ネットに入れて洗濯機に入れるか、洗濯洗剤と40℃くらいのお湯を入れたバケツの中で2~3時間ほどつけ置き洗いをすると綺麗になります。

2.シューツリーを装着

2.シューツリーを装着

革靴同様、スニーカーのお手入れでも作業効率とお手入れ効果を上げるため、シューツリーを装着します。

シューツリーを装着することで履きジワが伸び、奥に詰まった汚れをかき出すことができます。

また、スニーカーの型くずれを防ぐこともできるので、お手入れ時には必須のアイテムです。

3.馬毛ブラシでホコリを落とす

3.馬毛ブラシでホコリを落とす

こちらも革靴のお手入れ工程と同じく、ブラッシングでホコリを払います。

革靴に使用する馬毛ブラシでもいいですが、タラゴのスニーカー専用のスニーカー ダストリムーバーブラシもおすすめ。

長くて柔らかい化繊毛が奥に詰まったホコリをよくかき出してくれます。

手の中に収まるコンパクトなサイズなので、細かい箇所の作業もしやすいですよ。

4.汚れ落とし

4.汚れ落とし

本田さんは2種類のクリーナーを汚れの度合いに応じて使い分けていました。

 

メインで使用するのは、タラゴのユニバーサルクリーナー

界面活性剤のクリーナーで泡立ちが良く、汚れを泡の力で浮かせて落とす効果があります。

スニーカーにおすすめする最大の理由は、多くの素材に適応する汎用性の高さ。

異素材を混合して成形されることの多いスニーカーには、どんな素材にも使用可能なクリーナーを使うと安心です。

靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH. 本田大士

こちらのユニバーサルクリーナーをメラミンスポンジの角に少量浸します。

メラミンスポンジとは、白い弾力のあるなんでも“激しく落としてくれる男の子”シリーズでもおなじみのスポンジのことです。

〈ミッドソール〉

〈ミッドソール〉

力を入れすぎないように注意してミッドソールをこすると、黒ずみが簡単に取り除かれていきます。

その勢いのままどんどん進めたくなりますが、汚れと泡は乾燥するとまた付着してしまい二度手間となってしまうので、一部をこすって綺麗になったら乾いたタオルで汚れと泡を拭き取るようにしましょう。

〈ミッドソールのビフォーアフター〉

〈ミッドソールのビフォーアフター〉

〈アッパー(靴の底を除いた部分全体)〉

 

続いてアッパーも綺麗にしていきますが、アッパーの扱いは注意が必要です。

 

メラミンスポンジは研磨の作用で表面を削りながら汚れを落としています。

そのため、塗装の弱いスニーカーに使用すると簡単に塗装が剥がれてしまう恐れがあるのです。

数多くのスニーカーをお手入れしてきた本田さんによると、お値段の安いスニーカーの方がしっかり塗装されていることが多く、剥がれづらいのだとか。

ですが、メーカーにより様々だと思うので、アッパーのお手入れをする際はどんなスニーカーでも必ず目立たない部分でテストしてくださいね。

 

特に、プリントや装飾のある部分は要注意!

心配な場合はメラミンスポンジをやめて、マイクロファイバーなどのクロスで優しくこするようにしてください。

靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH. 本田大士

凹凸や溝などの細かい部分は歯ブラシを使う方法もあります。

本田さんはかなや刷毛さんの馬毛の歯ブラシを使っていますが、タラゴのスニーカー トータルブラシもおすすめです。

柔らかい化繊毛の汚れ落とし用ブラシが泡立ちを良くして洗浄効果を高めます。

靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH. 本田大士

ユニバーサルクリーナーのみでもかなり綺麗になりますが、スニーカーを履いている時に一番ぶつけやすいトゥ(つま先)の汚れは非常に頑固…。

そんな汚れには、サフィールのレノマットリムーバーをユニバーサルクリーナーに少量混ぜます。

皮革に浸透し、しつこい汚れを強力に落とす溶剤系のリムーバーです。

界面活性剤と溶剤の合わせ技で、頑固な汚れを確実に取り除けます。

5.保湿

5.保湿

汚れ落とし後の皮革は乾燥しているので、皮革に優しいデリケートクリームで保湿します。

 

本田さんが「なんか好き」なタラゴのプレミアムデリケートクリームは、主成分のアロエベラオイルが栄養と柔軟性で皮革をしっとりさせ、ビーズワックスの効果でツヤを出すこともできるクリームです。

靴用クリームとは思えないフルーツ系の心地良い香りがたまりません。

 

靴磨きを精通している熟練者にファンが多く、本田さんと同じ“サフィールフレンズ”のShoesLab.TORCHの松田慎也さんや、革靴ジャーナリスト・ブロガーの楠美皓平さんが愛用していることでも知られています。

6.撥水

6.撥水

サフィールの隠れた名品・スポーツ&レジャーワックスを塗り重ねます。

スポーツ&レジャーワックスは、ワックスと防水スプレーに含まれるフッ化炭素を配合しており抜群の撥水効果を発揮するので、雨天やアウトドアなどガシガシ履くシーンで出番の多いスニーカーに適しています。

 

元々はタフに着用するアウトドアブーツのために開発されたアイテムと、スニーカーの親和性を見抜いたプロの靴磨き職人ならではのテクニックですね。

 

塗布後は豚毛ブラシでブラッシングしてクリームを全体に行き渡らせ、スレイプニルのハイシャイングローブで磨き上げるとツヤが生まれます。

靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.

これだけでも撥水効果は申し分ないですが、さらにタラゴの強力防水スプレーのハイテックナノプロテクターをかけるのが本田流。

念には念を押すことで、大切なスニーカーを守れるというわけです。

ちなみに、靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.では、ここまでの工程を2,750円(税込)で依頼することができます。

3.T.A.N.S.流・白スニーカーのキズ補修

 

トゥ(つま先)をぶつけることで汚れだけでなくキズも増えてしまいますよね。

表面の塗装が削れることで下地が出てしまったスニーカーの補修方法を教えていただきました。

1.マスキング

1.マスキング

補修しない箇所を汚さないようにマスキングテープでカバーすると作業が楽になります。

2.サンディング

2.サンディング

キズがひどく革が荒れている状態ではなめらかな仕上がりにならないので、サンドペーパー(紙やすり)で表面を平らにならします。

サンドペーパーの粒度はキズの深さに合わせて選んでください。そこまで深くなければ極細目の1000番手から始めるのがおすすめです。

3.汚れ落とし

 

2.T.A.N.S.流・白スニーカーの基本のお手入れ】の汚れ落とし工程をご参照ください。

ただし、キズのある箇所はメラミンスポンジを使うとさらに荒らしてしまう恐れがあるのでクロスを使った方が安心です。

4.補修クリーム

4.補修クリーム

皮革用の補修クリームとして人気のサフィールのレノベイティングカラー補修クリームを使います。

 

筆先を水で湿らせて絵の具のように溶くことで、クリームの状態よりも最低限の量に抑えられて薄く塗り伸ばしやすく、乾燥スピードも速くなります。

靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.

薄く1回塗り終えたら本田さんはヒートガンで乾燥させますが、なかなかご家庭にヒートガンはないのでドライヤーでOKです。

ドライヤーの使い方にも注意が必要で、あまり1ヵ所に集中して熱を当てすぎると接着剤が溶けてソールが剥がれてしまうので、ドライヤーを均等に動かしながらまんべんなく当てるようにしましょう。

 

補修クリームが乾いたかどうかは、水っぽさがなくなりマットになるのですぐに肉眼で分かると思います。

乾いたら、キズが隠れるまで塗り重ねることを数回繰り返してください。

5.栄養・保革

5.栄養・保革

まんべんなく塗ったとしても、レノベイティングカラー補修クリームの凹凸は出てしまうので、サフィールノワールのクレム1925を指で塗り、油分の効果で表面をならします。

クレム1925は保革・栄養効果に優れた靴クリームなので、キズ補修した箇所だけでなくスニーカーの全体に塗り伸ばすことをおすすめします。

6.撥水

 

2.T.A.N.S.流・白スニーカーの基本のお手入れ】の撥水工程をご参照ください。

ここまで丁寧にお手入れをすれば、白スニーカーの魅力である清潔感がよみがえること間違いなしです。

それでも「自分でやるのはちょっと…」という方は、本田さんにお任せするのもアリ!

スニーカー以外のお手入れの相談もできるので、お困りの際はぜひ靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.に立ち寄ってみてください。

遠方にお住まいの方は配送での依頼が可能なので、詳細は靴磨屋T.A.N.S. の公式サイトをご覧ください。

 

▼靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.

「自分でやりたいけど、もう少し簡単な方法はないの?」という方には、インスタライブで弊社スタッフが披露したクイックケアを次回の記事でご紹介するのでお楽しみに!

 

次回予告

1.白スニーカーの色補修

2.キャンバススニーカーの黄ばみ隠し

〈今回ご紹介したタラゴ商品はこちら〉

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