【momoco_vol.04】アートとお酒を愛する画家の真骨頂。

momoco

“TARRAGO”の本国公認アンバサダーとして活躍する、色をこよなく愛する画家・momocoのインタビュー第4弾!

前回に引き続き、今回もmomocoさんの“大好きなモノ”をフィーチャーし、その魅力に迫ります!

momocoさんの代表格の意外な行方や、嬉しいニュースも発表するのでお見逃しなく♪

momoco

momoco/桂川桃子

「色」をこよなく愛する画家。

大手アパレルブランドのファッションデザイナーとして10年活躍され、華々しく画家へ転身。

デザイナー時代に経験した色のバランスを活かした作品には、常に新しいトレンドや流行色を取り入れ進化し続けるアートを描き、国内外問わず、精力的にアートと向き合い発信を続けている。

2018年には、「Googleが選ぶ日本人アーティスト9人」に選ばれるなど、そのセンスと実力は世界を魅了している。


マリリン・モンローを描いた作品は今、意外な場所に…

—今までで一番やりがいのあった製作エピソードを教えてください。

「大阪のWBF新大阪スカイタワー(現アパホテル)のアートですね。

かなりの大きさだったし、最上階がすべて私のアートで、1年掛かりで製作したので思い出に残っています。高層ホテルなので夜景がすごく綺麗でした。」

—逆に、今までで一番大変だった製作エピソードを教えてください。

「そうめん専門店・そそそさんからの、おそうめんに絵を描いてほしいという依頼です。

食べ物にボンドを使いたくなかったので、全部お米のジェルでくっつけています。料理家の子に相談した時に、米ジェルというものがあると教えてくれて。

1つ大きいものを作ったんですけど、温度でおそうめんが曲がってきちゃって、実は今その修正を頼まれている最中です。折れちゃうし大変なんですよ。

でも発想がすごく面白くて、私もチャレンジしたいなっていう気持ちが強かったので、大変だったけど楽しかったです。」

そうめん専門店「そそそ」

東京都渋谷区恵比寿西1-4-1

—まさか本物のそうめんに描いているとは思わなかったです!

では、TARRAGOのスニーカーペイントを使った作品では、印象に残っているものはありますか?

 

「マリリン・モンローの絵をスニーカーに描いたんですけど、あの作品はインスタにアップしてから5分で売れました。自分用に作ったので、まさか売れると思わなくて。

あのスニーカーは今、高知県にある岩本寺(※)に実際に飾られています。本堂の天井に絵がいっぱい飾られていて、その中にマリリン・モンローの絵が飾られているんですよ。

日本のお寺なのに天井にマリリン・モンローがいるので、海外でもバズったみたいです。

購入された方が岩本寺に置いてほしいとのことで、そこに私のスニーカーを飾っていただいています。

 

あの絵はTARRAGOのスニーカーペイントじゃないと、あそこまでのクオリティで描けなかったです。

TARRAGOはすごく発色も良いし、なめらかだし、だからこそ、ああいう写実的なものもスニーカーに描けちゃうんだと思います。」

 

※岩本寺

高知県高岡郡四万十町にある真言宗智山派の寺院。四国八十八箇所霊場の第三十七番札所。本堂の天井が、マリリン・モンローを始めとする575枚の板絵に彩られていることでも有名。

—あのマリリン・モンローはインパクトがありましたよね。

momocoさんは女性の絵をよく描かれていますが、何か理由があるんですか?

 

「女性の絵は昔からずっと描いています。男性も描くんですけど、女性の方が圧倒的に多いです。

美しいものを描こうと思うと女性が対象になります。男性のようにゴツゴツしているよりは、なめらかな女性の方が描いていて楽しいので、女性の絵の方が多いかもしれないです。

今後描いてみたい女性は、海で元気よく過ごしているような、リゾート感のある絵が描きたいです。海のない県で育っているので海にめちゃめちゃ憧れがあって。

沖縄にも普通に遊びに行きたい。海の絵を描いたら、沖縄からオファーが来ないかな(笑)。

 

男性の絵といえば、海外の有名人を描いてインスタにアップしたら、そのご本人から連絡が来たことがありました。あれはビックリしました!すごく好きな俳優さんなので本当に嬉しかったです。」


“お酒大好き画家”の真骨頂

—momocoさんといえばリップマークをよく描かれていますが、あの印象的なリップマークは、いつ頃から描かれているんですか?

 

「10年くらい前に、渋谷にあるバーからコースターのデザインをしてほしいという依頼があったんです。ドリンクを飲む場所なので、口がモチーフになるのかなと思って。

あと、女性にたくさん来てほしいコンセプトのバーだったので、女性ってリップマーク好きじゃないですか。なので、描こうと思いました。

アメリカンイーグルさんのイベントでもリップマークは好評でした。デニムに赤のリップがすごく映えました。」

—momocoさんのアートは、カフェやバーに飾ってあっても違和感がないですよね。

 

「私自身がご飯やお酒が大好きなので、食に関係する絵が多いかもしれないですね。

自宅にもカラフルなパイナップルのアートを飾っています。画家になって最初に描いた絵でもあるし、初めての個展で飾ったりもした思い入れのあるアートです。」

—めちゃめちゃ飲んで食べるのに、なんでそんなに細いんですか!?

 

「細くないですよ!運動はハシゴ酒で歩いているくらいなので(笑)。

一時期ジムに通っていたんですけど、ハシゴ酒をしている方が痩せるので、あんまり意味がないと思って辞めました(笑)。

お昼から朝まで飲み続けるので、余裕で10軒くらいはハシゴしますからね。

飲まない日はないです。でも、めちゃめちゃ身体は健康なんですよ。健康診断はずっとA評価です!」

—そんな“お酒大好き画家”のmomocoさんにとっても嬉しいニュースが…!

 

「11月に発売される“MOMO”というお酒を飲む時にピッタリのサプリメントのパッケージデザインを手がけました。

モリンガというスーパーフードを100%使ったサプリメントで、美容にも良いです。

女性がお酒を飲む時に、バッグに男臭いサプリメントが入っていたら嫌じゃないですか(笑)。

なので、バッグに入っていても可愛いデザインに仕上げました。コンビニとかでも売られる予定なので、ぜひ!」

琉球モリンガ【MOMO】

琉球モリンガ【MOMO】


“大好きなモノ”を追求し、アートに変えて世界に発信を続けるmomocoさん。

今後も、さらなる活躍とお酒トークから目が離せません!!

 

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スニーカーに色を塗ったり、絵を描いて好みのデザインに仕上げたり、キズや色あせ部分を補色したりすることができます。

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【momoco_vol.03】色をこよなく愛する画家の大好きなモノすべて。

momoco

 

“TARRAGO”の本国公認アンバサダーとして活躍する、色をこよなく愛する画家・momocoのインタビュー第3弾!

今回も、momocoさんと同世代の女性筆者がインタビュアーとなり、画家としての華々しい真髄に迫るはずが…、なぜか恋愛&お酒トークになってしまった楽しい雰囲気をそのままお届けいたします!

momoco

momoco/桂川桃子

「色」をこよなく愛する画家。

大手アパレルブランドのファッションデザイナーとして10年活躍され、華々しく画家へ転身。

デザイナー時代に経験した色のバランスを活かした作品には、常に新しいトレンドや流行色を取り入れ進化し続けるアートを描き、国内外問わず、精力的にアートと向き合い発信を続けている。

2018年には、「Googleが選ぶ日本人アーティスト9人」に選ばれるなど、そのセンスと実力は世界を魅了している。


 

好きだと思ったら、すぐ行動!

—実は筆者、先日momocoさんが壁画を手掛けられた名古屋にあるおでん屋さん(東京おでんラブストーリー)に行ってきました!

店内一面にmomocoさんのアートが描かれていましたが、あのアートは完成までにどれくらいの時間をかけられたんですか?

東京おでんラブストーリー錦三丁目 壁にはmomocoさんのサインが!

東京おでんラブストーリー錦三丁目にて。壁にはmomocoさんのサインが!

東京おでんラブストーリー 錦三丁目

愛知県名古屋市中区錦3-17-19  EXIT NISHIKI south B1F

「あの規模の絵を初めて描いた時は6時間くらいかかったんですけど、描いているうちにどんどん時間が早まって、今は4メートルの規模でも15分くらいで描けます。

ローラーだと柄の部分があるので、結構高い場所まで描けるんですよ。

ローラーの技術は、ローラー1本で描く“さとうたけし”さんという画家の方がいて、1年くらいさとうさんのアシスタントをして技術を学ばせてもらいました。」

—やはり、プロの方から学ばれると違うんですね。

技術もそうですが、画材道具を選ぶポイントもあるんですか?

「なるべく環境に優しい物を使って描くようにしていて、壁画の時は“ピュアペイント”というすべてオーガニックの素材で出来ている、口に入っても大丈夫な絵具を使っています。

壁の塗料として使われているもので、3年間は空気を綺麗にしてくれるという絵具です。

最近、ルーブル美術館もそれに塗り替えているそうですよ。

壁画で使うローラーは、大阪の山喜さんという企業から提供してもらっています。」

—デザインはどういうシーンで考えることが多いんですか?

「デザインを考える時は、だいたい喫茶店に行きます。

デザインを考える時にお酒は一切飲まないです(笑)。お酒を飲む時はお酒に集中しちゃうし、お酒の場で仕事の話はしないので。

よく音楽を聴いたりしますね。ジャズが好きです。大好きすぎて、学生の頃はジャズ喫茶でバイトしていました。

好きな場所に行くと、それが好きな人が集まるじゃないですか。そうすると交流が広がるので、好きだと思ったらすぐ行動しちゃいます。」


不細工で、可愛いものが大好き。

—行動力もmomocoさんの魅力ですよね。最近、美術館とか行かれましたか?

「イッタラ展に行きました。ガラス作品が大好きなんです。

最近見た中で印象に残っているアートだと、色鉛筆で絵を描くアーティストがいて、すごく写実的に素晴らしいので感動しました。その方に憧れて色鉛筆を買ったんですけど、難しくてあんまり上手く描けないですね(笑)。」

—アート以外で、心が揺れ動くものはありますか?

「大嶺かすみさんというぬいぐるみ作家さんの作品がすごく可愛くて大好きなんです。

ちょっと変わった不細工なぬいぐるみを作られている方なんですけど、愛嬌のあるキャラクターが大好きで。

ZIZONE(ジーゾーン)という韓国のキャラクターも不細工で可愛いんですよね。そういうのを見て癒されています。」

画像引用元:https://www.haconiwa-mag.com/creator/2021/11/oominekasumi/ 【WHO’S HOT?】ぬいぐるみ作家/大嶺かすみさん

画像引用元:https://www.haconiwa-mag.com/creator/2021/11/oominekasumi/ 【WHO’S HOT?】ぬいぐるみ作家/大嶺かすみさん

—キャラクターがお好きなのは意外でした!でも、たしかにカラフルなデザインがポップアートのようでmomocoさんっぽいですね。

momocoさんはポップアート以外では、他にはどんなアートがお好きなんですか?

「伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)とかも好きです。すごく綺麗な色彩で描かれる昔の画家です。

江戸時代なのに海の中の景色を描いたり、象の絵を描いたり。その時代に海外に行かないと分からないような絵を描いていて、どこまでが想像なのか分からない不思議な絵を描かれている方です。

鳥を描かせたら右に出る者はいないと言われているくらい鳥を描くのがすごく上手。バランス感覚とかが勉強になりますね。」


頭が良い、浮気者…、それを全部まとめるとタコっぽい人だった。

—ご自身が思うmomocoさんの作品の魅力はどこだと思いますか?

「カラフルな色使いと、環境に合わせていく姿勢ですかね。

今だとSDGsとか、もともとそういうものには興味があったので、今後もどんどんやっていきたいと思っています。」

—サステナブルもいち早く取り入れていましたよね。

では、ファンの皆さんはmomocoさんの作品のどこに惹かれていると思いますか?

「『見ていて元気になる』と言ってもらえることが多いです。

シュールな絵を描くことが多いんですけど、そういうところに共感してくれているのかなと思います。男女の裏表を描いたり…。」

—あ、男女といえば、私もmomocoさんの作品でシュールな表現をされているものが大好きです。避妊具が描かれているものとか。

「あの作品は私もすごく好きですね。

他には、“私の彼氏はタコだった”という作品がやっぱり人気です。自分でも好きな作品だし、好きと言ってもらえることも多いです。

あのアートには色々な意味合いがあって…。タコ自体が、実は頭がめちゃめちゃ良いことが最近の科学で分かってきたらしくて、足が8本のうち1本が生殖器だったり、脳みそが何個もあったり。

過去にお付き合いした中でそういう人もいたなって。頭が良いとか、浮気者とか…、それを全部まとめるとタコっぽい人だったなと。」

—男性をタコに例えるのって珍しいですよね。猫っぽいとか、熊っぽいはよく聞きますけど。

ちなみに、momocoさんはどんな男性がタイプなんですか?

 

「真面目な遊び人が好きです。見た目が真面目なんだけど、裏でめちゃめちゃ遊んでいるみたいな人に惹かれちゃうんです。うまくいかないパターンですよね(笑)。

見た目は、俳優の豊川悦治さんが大好きです。背が高くて渋い人が好みです。」

—トヨエツは、イメージ通りです!(笑)


 

momocoさんの“大好き”が見えてきましたが、今回はここまで。

次回は、スニーカーペイントで描いたあの作品の意外な行方や、momocoさんからの嬉しいニュースまで飛び出します!

スニーカーズケア公式サイト」をブックマークして更新されるのを楽しみに待っていてくださいね♪

 

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【cozy.west_vol.02】スニーカーとヒップホップ…怒涛の90年代を語る。

cozy.west

TARRAGOオフィシャルアンバサダー・cozy.westの素顔に迫る『The Artist Interview』第2弾!

前回のインタビューでは、cozy.westの幼少期や、カスタムアーティストになった経緯を語ってもらい大きな反響を得たが、今回は、さらに少年時代を深堀し、cozy.westとスニーカーとの出逢い、ヒップホップカルチャーとの関係、カスタムアーティストとしての今後の展望などに迫った。

cozy.west

cozy.west

京都在住のスニーカーカスタムアーティスト。

国家資格の一級塗装技能士という肩書を活かした類を見ないパフォーマンスで、プロとしては25年以上のキャリアを誇り、日本でのスニーカーカスタム界のパイオニア的存在。

傑出した腕前とカリスマ性あるキャラクターでメディアにも多数出演し、著名人からのスニーカーや高級車のカスタム依頼が後を絶たない。

2021年からは、スペイン発のシューケアメーカー・TARRAGOの本国公認アンバサダーに就任し、日本総代理店である株式会社ルボウが全面的にサポート。

スニーカーカスタムには、TARRAGOの塗料『スニーカーペイント』が愛用され、ハイクオリティな作品を生み出し続けている。


 

AIR JORDANは、ストリートシーンで絶対的な存在

cozy.westのスニーカー好きは周知のとおりだが、最も好きなモデルはNIKE/エアジョーダン。

好きになったきっかけは、少年時代にまで遡る。

「スニーカーを好きになるきっかけがヒップホップなんやけど、小学生の時に映像で観た海外のヒップホップは、やばいヤツがみんなジョーダンを履いていて、めっちゃ憧れた。

海外のアーティストはジョーダンとコラボするし、ストリートシーンでは絶対的な存在。

 

ヒップホップに目覚めたのは小学校5年生くらい。もともと、オカンがヒップホップに限らず音楽が好きな人やったからな。

映画『天使にラブソング』に出ているウーピー・ゴールドバーグを見た時に、黒人ってカッコイイって。

バブリシャスっていうガムのCMで、Bボーイがブレイクダンスをするのを観たのがきっかけで、こんな格好がしたいって思った。当時、日本にはまだヒップホップ文化が来ていなくて、地元で俺だけがダボダボの恰好していた。

 

田舎だから周りはみんなヤンキーで、どっちかっていうと“ビー・バップ(※)”とかそういうのが流行っていたけど、俺は最初からヒップホップやったな。

小学校の頃からヤンキーが出来上がるような町で、周りの友達はよう分からん犬がついたジャージとか(笑)、デザイナーズブランドの服に刺繍が入ったトレーナーみたいなものを着とったで。でも俺はヒップホップの方が好きやったな。」

 

※ビー・バップ・ハイスクール

1983年から2003年まで「週刊ヤングマガジン」で連載された、きうちかずひろ氏による少年漫画。不良高校生の日常風景をリアルに伝える初期の描写が、当時の中高生を中心に受け大ヒットを記録した。(Wikipediaより引用)

cozy.west

ここで生まれるのが素朴な疑問。cozy.westが生まれ育ったような町からは、なぜラッパーなどのヒップホップカルチャーが誕生するのだろうか?

「俺の町はもともとロックの町だったらしくて。今までは、アメリカといったらロックっていうイメージがあったと思うねんけど、俺らの年代からは雑誌でヒップホップがどんどん出てきた年代でもあったし、そういうのが影響したんちゃうかな。

1990年代から2000年代って、日本が経済的にも良かった時代やったと思うねんけど、そういう時、田舎の隔離された町って何もないねん。情報もないねん、マジで。

その時代ってインターネットもないし、ほんまに何にもないねん。町も栄えてないから遊ぶ場所もない。そういう環境だったから、そこで何が出来るかって言ったらスケボーとか、ラップとか、グラフィティとか。俺はストリートサッカーだった。俺が完全にヤンキーにならへんかったのは、サッカーしていたっていうのがある。

 

その当時は、今みたいに猫も杓子もラップ歌っとったら良いっていう時代でもないやん。

オカンが「あの子お経読んどるで、ブツブツ言うてるけど大丈夫か?」って言う時代やん(笑)。

 

ラップではエミネムが好きなんやけど、白人が黒人の世界に入っていった感じが好き。

昔はローリン・ヒルとかフージーズがめっちゃ好きやったな。R&Bとかソウルもめっちゃ聴く。

昔、ストリートではドレッドは女がするもんみたいな感じやってん。男でドレッドするヤツはほとんどおらんかったけど、ローリン・ヒルとか、好きなサッカー選手がドレッドやったから、俺は迷わずドレッドにしてたけどな。

今は最近までツイストやったけど、評判が悪すぎてパーマを緩くした(笑)。」

 


 

“ヒップホップ≒スニーカー” 絶対に切っても切れない文化

「ストリートシーンでスニーカーは絶対切っても切れへんくて、ヒップホップは貧しくて治安の悪い地域から生まれた文化やねん。

キャップにしても、スニーカーにしても、『新品のイケてるヤツが買えるんじゃ、俺らは』っていうそういう文化やから。

だから、NEW ERAのキャップのステッカーを剥がさへんのも、『ちゃんと新品で買ったヤツやで』っていう証明やねん。スニーカーでもタグを付けたまま、あえて履くっていう。

“ピカピカのエアフォース”ってよく言うやん。“毎日磨くスニーカーとスキル”っていうリリックをツイギー(※1)っていうラッパーが歌っててんけど、それくらいスニーカーはピカピカっていう文化やねん。

海外ではスニーカーで殺人事件(※2)も起こるし、俺らの中ではそれくらいの感覚かな。」

 

※1 TwiGy(ツイギー)

愛知県出身のヒップホップMC。18歳の頃、スティーヴィー・ワンダーの日本ツアーに参加し話題となる。1998年に発売された1stアルバム『AL-KHADIR』は、自身の信仰するイスラム教の教義に影響された歌詞と浮遊感のあるトラックが特徴的な作品。(Wikipediaより引用)

※2 高価なスニーカーや、プレミア価値のついているスニーカーを巡り、“Sneaker Violence(スニーカーバイオレンス)”と呼ばれる暴力事件が多発し、社会問題にもなっている。

cozy.west

冠婚葬祭以外、ほぼ毎日スニーカーを履いているというcozy.west。

「結婚式でも、私服でええでって言われたらスニーカーで行く」と話すが、一体何足ほど所持しているのかが気になるところ。

「今はだいぶ減って100足もないと思う。一時はやばくて、何足あるのかも分からへんくらいだった。山盛りあったな。毎週5足買ってた時期もあったもん。

NIKEのブーム全盛期は良いものばっかり出してくるから、買わなアカンって思っていた時もあった。日本人特有の限定品が好きっていう感じじゃなくて、やばい靴は買う。プレミアは絶対押さえていた。

一時は、1足でロレックスが買えるくらいの靴も買ったことあるし、欲しいと思ったら何十万でもすぐに買う。

ほんで高い靴でも普通に履く。履いてスケボーもやるし、バスケもやる。俺はそういうのがカッコイイと思っているから。

 

大量のスニーカーは、部屋のそのへんに適当に置いている。コレクションがない。俺は一向に執着することがなくて。

1足1足にストーリーが追加されていくから思い入れはあんねんけど、スニーカーへの拘りや知識をひけらかすことがない。

これ言うたら怒られるかもしれへんけど、スニーカー好きってスニーカーの知識を押し付けよるねん(笑)。

でも、俺はスニーカーは好きやけど、ファッションの一部やと思っているから、なんぼええ靴履いてようが、なんぼ安物履いてようが、そいつにハマっていて、そいつがかっこ良かったらええと思っているから。」

 

興味がない人から見たら0円、それがカスタム

cozy.west

あんまり執着がないから、処分したり、人にあげたり。カスタムしたヤツも昔は友達にあげた。だから、俺の周りはみんな俺の靴を履いてる。

そのへんに置いてあっても潰れてしまうから、要らんかったら人にあげる。売るという概念はない。

外国人からも『欲しい』ってガンガンDMが来るけど、英語分からへんから断ってんねん。

俺の作品は他が真似するくらいのデザインやから、それなりの価値はあると思う。

俺は本業が塗装屋でカスタムに携わっているから、材料の価値とか基準も全部知っているから値段が出せるやん?

海外のカスタムの基準で見ても、こだわった作品に関しては“帯”はいくと思う。

でも興味がない人から見たら0円。それがカスタムなんやと思う。」


 

自分の子供達も、Nike Air Force 1がファーストシューズ

「メーカーはNIKEが一番好き。Adidasも持ってんで、カニエ・ウエストの“イージー”とか。俺、Kanye Westが好きやからcozy.westやねん。

自分で稼いだお金で初めて買ったのは、エアフォースの水色のジュエルスウッシュのヤツ。

中学の時に、なぜかみんなええ靴履いてたけど、うちは親が興味なくて買ってもらえへんかったから、初めてバイトして買ったのがそれやったな。そこからは、憧れをひとつずつ潰していって、友達が履いていた靴は全部買った。

自分の子供にも、山盛りスニーカーは買ってきたな。今は年頃やから欲しがらへんけど、ファーストシューズもエアフォース。履かせたくて産まれる前に買った。それは今も大事に残している。」

cozy.west

「スニーカー以外にも金はめっちゃ使う。たぶん、俺の金遣い見たらビックリするで。

例えば、今メダカにハマってんねんけど、普通の水槽じゃ我慢できひんから、ワンセット買って20万とか。

普通の人って、Louis Vuittonの〇〇とかCHANELの△△が欲しいっていう買い方すると思うねんけど、そういうのはない。ブランド関係なしに、自分が欲しいと思ったらバンって買う。ほんまにビックリするで、俺の毎月の支払い。

でも、それが塗装の力やし、今は見渡しても全然儲かってへん塗装屋さんが多いねんけど、俺はカスタムスニーカーアーティストっていう傍らで塗装が本業やから。

色塗ることが本業で、これだけ稼げているっていうのは見ている人も夢があるし、好きなことを頑張っていたらそういう風になれるんやって思ってもらえると思うねん。」


 

cozy.westの手掛けたコラボレーション作品

渡嘉敷 来夢(@tokashiki_10)

渡嘉敷 来夢 さん(バスケットボール選手) post:2022/2/23

かまいたち 山内健司(@sneakerkenji0117)

山内 健司 さん/かまいたち(お笑い芸人) post:2022/5/1

PUSHIM(@shinoyama_pushim)

PUSHIM さん(歌手) post:2022/7/4

孫GONG(@songong1987)

孫GONG さん(ラッパー) post:2022/8/1

DJ脇/Repezen Foxx(YouTuber/アーティスト)

DJ脇 さん/Repezen Foxx(YouTuber/アーティスト) post:2022/11/1

これまでにカスタムした著名人は錚々たる顔ぶれ。すべて本人から依頼が届き、作品が仕上がる最後までマンツーマンでやり取りをする。

今後、コラボしてみたい著名人はいるのだろうか?

「おらん。依頼が来たら基本的に受けたくないことはないねんけど、作りたいっていう気持ちはない。だってしんどいもん。

だけど、相手が求めてくれて、その人に魅力があったらお返しをしたいって思うし、『cozyに作ってほしい』って言われたら嬉しいし、良い気持ちにさせてもらえたことを俺が何で返せるかって言ったら靴を作るしかできひんやん。その気持ちだけでやっている。

俺は気持ちの表現の仕方が、色を塗ることしかないから。

 

俺は誰にでも作るわけではない。1個1個の作品に想いを込めているから、履く人間も知っておきたいし、納得したうえで作りたいというのがある。だから自分から積極的に商売はせえへん。

依頼があっても、相手がルーズだったり、態度が悪かったら断る。挨拶ができへんとか、この日に連絡するって言うたのに連絡がないとかはアカン。

俺は自分の作品の価値を下げたくない。俺がテーマを作ったものを大勢の人間で作って、バンバン売りさばくっていうのも良いとは思うねんけど、俺が今カスタムスニーカーをやっているのは、“塗装は素晴らしい”、“日本の職人は素晴らしい”ということを伝えたいからやねん。

 

日本のカスタムシーンってイケてないのが多くて。この前作ったヤツは、俺が1からデザインを考えたわけではなくて、アメリカで流行っていてイケてるって思ったものを伝えたかったから作った。

アメリカは日本と違って物価も高い。アメリカで10万で売られている物を、俺なら5~6万に抑えて作ってあげることもできるし、それをそのまま作るんじゃなくて、それに俺のオリジナリティを足して作ることもできる。

最近は、TARRAGOのスニーカーペイントを使って派手派手なヤツをバンバン作っているわけじゃないから地味だと思われているかもしれんけど、日本のカスタムシーンを盛り上げるためには大事なことやと思ってる。」

cozy.west

1足1足の作品に精魂を込めるcozy.west。

彼の作品を手にした人達もまた、そのスニーカーと様々なストーリーを作っているようで…。

「好きなように履いてくれたらいいけどな。でも、この前の展示会でみんなの作品を一旦戻してもらったけど、それ見て「履きすぎじゃ!」って思ったのは事実(笑)。

みんなめっちゃ履いてくれているから嬉しい反面、シワとか寄りまくってるからそのまま展示するのはできひんかったから、『ありがとう』の気持ちでリペアしてから返したんやけど、ああいうのを見てしまうと履きすぎって思う。けど、履いてくれるのは嬉しいな。

カスタムしたスニーカーはシューキーパーとか入れた方がええで。ルボウさんに、スニーカー用のシューキーパーを頑張って作ってもらって(笑)。」


 

ヒップホップに目覚めた少年時代を経て、スニーカーに新たな命を吹き込むカスタムアーティストとなったcozy.west。

今後も“カスタムの素晴らしさ”を声をあげて拡げていってほしい。

ルボウがおすすめするシューキーパーはこちら

Sleipnir(スレイプニル)シダーシューツリー/スタンダード

防臭・防虫・芳香・吸湿効果の高い、高品質な米国産アロマティックシダー(芳香杉)を使用。

履きシワを伸ばし、ソールの反り上がりを復元します。

軽量で、カスタムする際にも便利です。

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【さっぱり保湿】美容に嬉しいあの果物はスニーカーにも効果抜群!

タラゴ スニーカーズケア

栄養満点!革にもおすすめ○○オイル

これまで、当サイトでは「スニーカーズケア」シリーズを使った基本的なお手入れをご紹介してきました。

スニーカーにはスニーカー専用アイテムを使った方が良い理由や、TARRAGO製品の素晴らしさを知っていただけたのではないでしょうか?

「まだよく分からないよ!」という方は、ぜひ以下の記事を順番にお読みになり、実際に試してみてくださいね。

さて、「スニーカーズケア」シリーズを使ったスニーカーのお手入れもいよいよ終盤となりました。

ご紹介したトピックスの順番が少し前後してしまいますが、リアルレザーのスニーカーをお手入れする際は、汚れ落とし防水の間に忘れてはいけない大切な手順があります。

革靴のお手入れをされる人ならピンとくるかと思いますが…、そうです。“栄養補給”です。

 

皮革製品は人間の肌のように例えられることが多く、慣れていない人は自分の肌と同じように考えると分かりやすいと思います。

朝起きたら洗顔(汚れ落とし)をして、そのままにしておくと乾燥してしまうので保湿ローションを塗りますよね。

その保湿ローションの手順が、皮革製品にも大切なのです。

タラゴ スニーカーズケア

皮革製品にも“保湿”を!

とはいえ、ビジネスシューズのような革靴に使われる靴クリームをがっつり塗布する必要はありません。

生地が軽くて柔らかく、ラフに履けるスニーカーのお手入れは気持ちもラフでいたいので、ミストタイプの保革剤がおすすめです。


 

スニーカー専用コンディショニングミスト

 

スニーカーレスキュー

容量 :125ml

原産国:スペイン

 

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タラゴ スニーカーレスキューは、約90%が天然成分のアボカドオイルでできています。

アボカドといえば、“森のバター”とも呼ばれるほどに栄養価が高く、食べるだけでなくスキンケアとしても人気ですよね。

ビタミンやミネラルが豊富なアボカドをスニーカー専用にTARRAGO独自の処方で開発。塗布するだけでスニーカー表面のひび割れを防ぎ、なめらかに仕上げます。

タラゴ スニーカーレスキュー アボカド

アボカドをイメージすると意外かもしれませんが、塗り心地はさっぱりとして速乾性もあるので、使用後はすぐに履くことができて便利です。

ところが、さっぱりとしているのに靴クリームを塗布した時のように革の色がワントーン暗くなり、油分が革の奥まで浸透していることが目で見ても分かります。

肌の保湿ローションを選ぶ際、“さっぱり”タイプと“しっとり”タイプがありますよね。

例えるなら、スニーカーレスキューは“さっぱり”タイプ、レザーケアバームのようなローションは“しっとり”タイプに分類され、同じような効果があるけど仕上がりが違うと思っていただければOKです。

保湿ローションを好みで愛用するように、スニーカーの保革も好みによって使い分けていただくのが一番だと思います。

 

ただ、筆者の個人的な感想としては、ローションよりも塗り伸ばしやすく、少量で済むスニーカーレスキューを推します。

革靴のようにかしこまらず、さっと気になる時に使えることもスニーカーとの相性が抜群です。

ちなみに、高圧ガスで噴射するエアゾール式ではないので、お出かけ前に屋内でシュッと使えます。

タラゴ スニーカーレスキュー

こちらのスニーカーレスキューはスムースレザー、ビニール、パテントレザーに使用でき、色を選びません。

一部分だけがパテント(エナメル)になっている異素材で構成されたスニーカーや、オールパテントのスタイリッシュなスニーカーにも使用可能です。

 

残念ながら、合成皮革、スエード、ヌバック、ナッパレザー(※)には適していません。

これらの素材には、スニーカープロテクターをまんべんなく振りかけて、雨や汚れからのダメージを防いでくださいね。

 

※本来は羊の革のことをいいますが、最近は牛の革の柔らかいものもナッパレザーといいます。


 

〔使用方法〕

タラゴ スニーカーレスキュー

①スニーカーダストリムーバーで、表面のホコリを取り除きます。

②必要に応じ、スニーカークリーナーなどで汚れを落とします。

③容器をよく振り、スニーカーレスキューを少量布に含ませ、均一に伸ばします。

④5分ほど乾燥させます。

⑤乾いたクロスで拭くとツヤが出ます。

タラゴ スニーカーレスキュー

塗布後(写真左)は、塗布前よりも程よい光沢が出て、革もしっとりしました。

スニーカーは、常にホコリや汚れ、傷などの環境ダメージに晒されています。

お気に入りのスニーカーだからこそ、たくさん履くから劣化してしまう…。

そんなジレンマを解消するには、日頃から入念なお手入れが大切ですが、そのためには面倒にならず気軽にできるものに越したことはないです。

 

他にも様々なスニーカーケアに関する情報をお伝えしているので、ぜひ「スニーカーズケア公式サイト」のブックマークをよろしくお願いします♪

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