【作品集】cozy.westが生み出したカスタムスニーカー17選

cozy.west

数々のカスタム作品を生み出し、私たちを心酔させ続けてくれるカスタムアーティスト・cozy.west

カスタム専用塗料『スニーカーペイント』の開発元であるタラゴの公認アンバサダーを務め、この道25年以上の経験で培った技術と、持って生まれた天性の才能を余すことなく発揮している。

cozy.west

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京都在住のスニーカーカスタムアーティスト。

アーティストである母親の影響を受け、幼少期よりアートに触れて育つ。絶対色彩感覚の持ち主。

国家資格の一級塗装技能士という肩書を活かした類を見ないパフォーマンスで、プロとしては25年以上のキャリアを誇り、日本でのスニーカーカスタム界のパイオニア的存在。

傑出した腕前とカリスマ性あるキャラクターでメディアにも多数出演し、著名人からのスニーカーや高級車のカスタム依頼が後を絶たない。

2021年からは、スペイン発のシューケアメーカー・タラゴの本国公認アンバサダーに就任し、日本総代理店である株式会社ルボウが全面的にサポートしている。

 

スニーカーペイント

タラゴ スニーカーペイント

スニーカーはもちろんのこと、バッグや衣料を自分だけのオリジナルアイテムに変身できるアクリル系水性顔料を用いたカスタム専用塗料。

普段、絵を描くことに慣れていないビギナーの方でも使いやすい、抜群の発色・定着力に優れている。

顔料の濃度が高く、さらさらと描けるほど伸びが良いので、筆で一塗りするだけで色づくことから、何度も塗り重ねて厚塗りしないので、摩擦や屈曲に対する耐久性も優秀。

 

そんなcozy.westが手掛けたカスタムスニーカーを目にしたことはあるだろうか?

もしも、あなたがスニーカーやファッションが好きで、もっと言えばヒップホップカルチャーに関心があるのなら、ここから先に進まずブラウザバックするのは非常に勿体ないと言い切っておこう。

今回は、sneakerscare.jp編集者が選んだcozy.westのカスタムスニーカー作品を一挙大公開!

すべて紹介したいほど素晴らしい作品ばかりだが、文字数に限りがあるので身を削る想いで選ばせてもらった。

いずれは他の作品も紹介していきたいので、ぜひ期待して待っていてほしい。

カスタム作品はすべて、cozy.westのインスタグラムで公開されている。


 

モデル:NIKE AIR ZOOM FLIGHT 95  公開日:2021/3/26
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モデル:NIKE AIR ZOOM FLIGHT 95

公開日:2021/3/26

 

レゲエアーティストのStereon氏がオーダーしたのは、通称“バグアイ”と呼ばれる大きな目玉のようなデザインのミッドソールが特徴的なナイキ エアズームフライト95のカスタム。

元は真っ赤なスニーカーだったというから驚きだ。

こちらが記念すべき、タラゴ/スニーカーペイントを使用した初のカスタムとなる。


 

モデル:NIKE AIR SHAKE NDESTRUKT  公開日:2021/4/14
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モデル:NIKE AIR SHAKE NDESTRUKT

公開日:2021/4/14

 

今年5月、フジテレビで放送された『THE SECOND~漫才トーナメント~』にて、初代王者に輝いた吉本興業所属のお笑いコンビ・ギャロップのツッコミ担当である毛利大亮氏は、DJ KELLYとして音楽活動をする傍ら、スニーカー好きとしても知られている。

90年代に流行したナイキ エアシェイクでのカスタムをオーダーした際、cozy.westが「そのスニーカーを選ぶケリーに感動した!」と、二つ返事で仕事に取りかかったというエピソードを毛利氏のインスタグラムで綴っており、2人の際立つセンスが融合された作品となっている。


 

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 LOW

公開日:2021/4/30

 

“HAPPY WEDDING”と門出を祝うメッセージが添えられたナイキ エアフォース1のカスタム。

きっとスニーカー好きの夫婦へのプレゼントだろう。

人生において最高の瞬間に、こんな最高のスニーカーを贈られたら感動すること間違いなし。


 

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モデル:AMBUSH × Nike Dunk High

公開日:2021/7/15

 

ヒップホップミュージシャンのVERBAL氏が、妻のYOON氏と立ち上げたストリート系ファッションブランド“AMBUSH”とのコラボレーションスニーカーも、cozy.westの手にかかればご覧の通り。

自由の女神をモチーフにしたというカスタムを披露したインスタグラムには、フォロワーからも「芸術作品」と絶賛の声が殺到している。

この作品を通して「コロナで世間が止まっても俺は走り続けた」と、cozy.westは自身の想いを吐露していた。


 

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 LOW

公開日:2021/9/20

 

cozy.westの作品では馴染み深い、ドル紙幣がデザインされたナイキ エアフォース1のカスタム。

スウッシュが溶けているようなドリップペイントはスニーカーカスタムでは定番だが、“定番”で終わらないのがcozy customの真骨頂。

蓄光効果のあるタラゴ/スニーカーペイントの900.グローインザダークを塗り重ね、昼と夜で表情が変化する二面性のある作品に仕上げた。

 


 

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モデル:NIKE AIRJORDAN 1 MID

公開日:2021/10/25

 

“RAP STAR”と題されたナイキ エアジョーダン1のカスタムは、クライアントが好きなヒップホップMCのEMINEM、50cent、DMXをイメージ。

クライアントも「自分が思い描いていた以上のイメージ」とインスタグラムのコメントで反応し、改めてcozy.westのブラックホールのような頭の中に感嘆してしまった渾身の作品。


 

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 LOW

公開日:2021/10/29

 

cozy.westの愛娘が、修学旅行に履いていくナイキ エアフォース1をカスタム。

当初、「スウッシュをグリーンに塗ってほしい」という依頼だったが、それだけでは面白くないと愛娘の前でもカスタムアーティストの血が騒ぎ、炭酸飲料のスプライトのロゴを勝手にデザインしたという微笑ましいエピソードによって完成された。

愛娘の思い出作りに一役買った父親としての一面が垣間見える作品だ。


 

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 LOW

公開日:2021/11/16

 

2021年、この年のアーティストコラボとしてトリを飾ったのは、大阪を中心に活動するヒップホップMC・SHINGO★西成氏のナイキ エアフォース1のカスタム。

“Message”と題されたカスタムを紹介したインスタグラムには、一言「ブレんな!!」というcozy.westからのメッセージが。

このカスタムスニーカーは、2022年10月に発表されたSHINGO★西成氏のMV『独立記念日』にも登場し、圧倒的な存在感を放っている。


 

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モデル:NIKE AIR MAX 96II

公開日:2022/1/24

 

90年代に世界中を熱狂させ、現代でも多くの復刻が登場している不屈の名作・ナイキ エアマックスだが、元のデザインが想像できない仕上がりとなった驚愕のカスタム。

こちらは、数々のお笑いグランプリでファイナリストに輝いているお笑いコンビ・アキナのツッコミ担当である秋山賢太氏がオーダーした作品。

「大きめのフーディに細目のパンツ。くるぶし出るやつにこれ履いて。絶対似合うで!」と、ファッションセンスも評判高い秋山氏が着用する姿をイメージして作られた。


 

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 LOW

公開日:2022/2/23

 

淡いピンクとパープルでマーブリングされたナイキ エアフォース1のサイドに描かれた英字をよく見ると、“TOKASHIKI RAMU”の文字が。

こちらは、日本女子バスケットボール選手の渡嘉敷来夢氏がオーダーしたカスタム。

明るい髪色が印象的な渡嘉敷氏は以前ピンク色に髪を染めていたこともあり、その姿をイメージして作られたのではと思われる。

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モデル:NIKE Kyrie7

公開日:2022年4月9日

 

cozy.westが渡嘉敷氏のために手掛けたもう1足のカスタムは、ナイキのバスケットシューズ・カイリー7。

渡嘉敷氏が所属するENEOSサンフラワーズのチームカラーをイメージした鮮やかなスニーカーには、“I WILL BE HERE WAITING FOR YOU(私はここであなたを待っています)”のメッセージ。

この時期、“タクレアコンビ”として仲の良い渡嘉敷氏のチームメイトである岡本彩也花氏が大ケガを負ったというニュースが報じられており、cozy.westはカスタムを通してエールを送っている。

サイドには岡本氏の背番号11、バックから支えるのは渡嘉敷氏の背番号10。なんとも憎い演出だ。

※タク=渡嘉敷氏、レア=岡本氏の愛称


 

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モデル:NIKE SB DUNK LOW

公開日:2022/5/16

 

発売開始と同時に入手困難となるほど人気のナイキ SBダンクローをカスタムしたのは、スニーカーが好きすぎて、スニーカー専用のインスタグラムアカウントまで作ってしまったお笑いコンビ・かまいたちのボケ担当である山内健司氏。

山内氏にとって、これがカスタムデビューとのことで、細部までこだわり尽くされたヴィンテージ風カスタムスニーカーを早速着用。

Needlesのシャツ&ショーツのセットアップと合わせて、カジュアルにコーディネートした姿をインスタグラムにアップした。


 

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 HIGH

公開日:2022/7/4

 

レゲエ界を代表するトップシンガー・PUSHIM氏の好きなカラーで配色されたナイキ エアフォース1のカスタム。

紫色の蝶は“幸運をもたらす”という意味があると言われており、その神秘的で高貴な色の蝶を見つけた人は、誰かの協力を得られると信じられている。

このカスタムを作り終えたcozy.westは、「全ての物事や人が繋がっていて、全てがひとつなんやと改めて感じることができた」と、PUSHIM氏や彼を支える人々へ感謝の言葉を綴っている。


 

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モデル:NIKE AIR FOAMPOSITE

公開日:2021/8/26

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 HIGH

公開日:2022/8/1

 

“Thug Life.(我が道を行く)”との意味を持つスラングを使い、これらの作品を紹介したcozy.west。

cozy.westの代名詞であるマリファナデザインのカスタムをオーダーしたのは、京都を拠点に活躍するラッパー・孫GONG氏。

同じコンセプトにおいても、ユニークなシルエットのナイキ エアフォームポジットと、カスタム本体として王道のエアフォース1とでは、まったく別物に見えるからcozy.westの才能には驚くばかり。


 

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モデル:NIKE AIR FORCE 1 LOW

公開日:2022/11/1

 

ナイキ エアフォース1のシューレースを極太のロープにチェンジしたインパクト大のカスタムは、YouTube登録者数400万人を超える自称DJ集団・Repezen Foxxのメンバー・DJ脇氏がオーダー。

DJ脇氏は自身の誕生日に、カスタムスニーカーを着用した姿をインスタグラムにアップし、ファンからは400件を超える絶賛の声が届いた。

 

ちなみに、このロープカスタムは先ほど紹介した毛利大亮氏もオーダーしている。

毛利大亮氏(ギャロップ)もオーダー

毛利大亮氏(ギャロップ)もオーダー

こちらで紹介した作品は、cozy.westが生み出した作品のごく一部でしかない。

すべてを見ても彼の頭の中を理解するには到底脳が追いつかないので、ぜひインスタグラムをフォローして、その世界観にハマってみてはいかがだろうか。

 

【ゆく年くる年】2022年に最も読まれた人気記事トップ5!【スニーカーケア&カスタム】

2022年最後のトピックス

2022年、最も読まれたトピックスは…?

早いもので、2022年も残りわずか。

北京冬季オリンピックや、サッカーW杯カタール大会で世界中が熱狂の渦となった反面、3年目となってもまだまだ収束しない新型感染症のパンデミックや、目を背けたくなるようなニュースも舞い込んでくるなど紆余曲折はありましたが、無事に年の瀬を迎えられたことと思います。

皆さまはどんな1年を過ごされましたか?

この『スニーカーズケア公式サイト』がリニューアルオープンしたのは、今年5月。

皆さまに支えられながら、スニーカーにまつわる情報発信を続けることができました。

ということで今回は、2022年を締めくくる“今年よく読まれた人気記事トップ5”をご紹介します!

 

今年の振り返りにするも良し、2023年に向けた予習にするも良し、今年最後にスニーカーを愛する皆さまのお役に立てれば幸いです。


 

第5位

【新色】超有名メーカーのスニーカーを再現したコレクターズシリーズがすごい!!(2022.08.04公開)

7月20日に念願の新色が新発売されたTARRAGOが誇るカスタム専用塗料『スニーカーペイント』。

その中でも注目すべき、超有名メーカーのスニーカーをイメージして開発された“コレクターズシリーズ”にカテゴライズされるカラーをご紹介しました。

該当モデルを持っている人は同様のカラーで補修ができ、持っていない人はまっさらなスニーカーを人気モデルと瓜二つにアレンジできるという画期的な塗料をご存知でしょうか?

スニーカーマニアであれば、一度はチェックしてほしいおすすめの記事です!

こちらでご紹介したカラー・#805.YEEZY(イージー)で、LANVIN en Bleuの財布をリペアした記事も必見です。


 

第4位

【Q&A】cozy.west&TARRAGOがスニーカーにまつわる質問にお答えします!(2022.06.22公開)

Instagramで募集したフォロワーの皆さまからの質問に、TARRAGOオフィシャルアンバサダー・cozy.westさんとTARRAGOがお答えした企画です。

カスタム界のパイオニア・cozy.westさんが語る『スニーカーペイント』の魅力や、TARRAGOがおすすめするスニーカーケアアイテムの情報が盛りだくさん!

第2弾も検討中なので、ぜひInstagramのフォローをお願いします!


 

第3位

【スニーカーカスタム】cozy.westが8足同時プロデュースに成功(2022.05.18公開)

これまたcozy.westさんをフィーチャーした記事がランクインしました。

スニーカーカスタム集団“塗馬鹿野郎一代(ぬりばかやろういちだい)”のメンバー8人をcozy.westさんが同時にプロデュースするという前代未聞の企画をやり遂げた模様をお届けしました。

メンバーそれぞれの作品に込めた想いや、cozy.westさんのカスタムへの熱意を知ることができる内容です。

年末特番(?)として、公式YouTubeチャンネル『ShoesLife-シューズライフ-』に、cozy.westさんの過去4本の動画を1本にまとめた総集編動画が公開されました!

スニーカーカスタムの下地から仕上げまでの一連の流れだけでなく、プロが教える染料を使った技術までを一気に観ることができます。

お正月休みにぜひお楽しみください♪

 

【総集編】プロのNIKE Air Forceカスタムを一挙大公開!未公開シーンあり【cozy.west】


 

第2位

【世界に1足】スニーカーペイントでオリジナルカスタムを楽しもう!(2022.05.10公開)

「TARRAGOのスニーカーペイントとは?」という疑問を解消するご紹介記事がランクインしました。

人と絶対に被らない“オリジナルスニーカー”を作ることができるカスタム専用塗料・スニーカーペイントを知ることができます。

来年こそはスニーカーカスタムに挑戦してみたい!という方は、ぜひTARRAGOのスニーカーペイントを使ってみてくださいね。


 

第1位

【後悔先に立たず】スニーカーの丸洗いには、くれぐれもご注意を。(2022.06.01公開)

今年最も読まれた記事は、スニーカーケアの注意点と正しいお手入れ方法をお伝えしたこちらの記事でした。

スニーカーの丸洗いに伴うリスクや、スニーカーケアにおすすめのクリーナーをご紹介しています。

 

年末の大掃除に合わせて革靴やスニーカーを綺麗にする方も多いと思いますが、今年最後にお手入れを失敗して「うわっ!やっちゃった!!」と後悔することのないように、正しい知識を身につけ、安心感のあるケアグッズをお選びください。


 

他にも、『スニーカーズケア公式サイト』では、様々な情報を発信しています。

【こんなギフトはいかが?】ペイントアーティスト・momocoから届いたバースデーアート(2022.08.02公開)

世界を股にかけて活躍するTARRAGOオフィシャルアンバサダー・momocoさんのアートをギフトで贈りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

来年は、素敵なアートをお部屋に飾ってみませんか?

 

 

【白の極み】スニーカーの黄ばみ・汚れなどのお悩み解消アイテム、あなたはどっち派?(2022.10.06公開)

白スニーカーの永遠のお悩みといえば、“黄ばみ”。

その黄ばみをカバーするのは、TARRAGOのホワイトニングアイテムである『スーパーホワイト』か、補色もできる『スニーカーペイント/#01.ホワイト』のどちらが良いのかを検証した企画記事です!


 

いかがでしたでしょうか?

来年も、皆さまのスニーカーについての“気になる!”を解消したり、スニーカーにまつわる様々な情報を発信していきます。

 

2023年は“飛躍”の兎年です。

皆さまにとって、素晴らしい1年となりますことを願っております。

よいお年をお迎えくださいませ。

来年もよろしくお願いいたします。

【cozy.west_vol.02】スニーカーとヒップホップ…怒涛の90年代を語る。

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TARRAGOオフィシャルアンバサダー・cozy.westの素顔に迫る『The Artist Interview』第2弾!

前回のインタビューでは、cozy.westの幼少期や、カスタムアーティストになった経緯を語ってもらい大きな反響を得たが、今回は、さらに少年時代を深堀し、cozy.westとスニーカーとの出逢い、ヒップホップカルチャーとの関係、カスタムアーティストとしての今後の展望などに迫った。

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京都在住のスニーカーカスタムアーティスト。

国家資格の一級塗装技能士という肩書を活かした類を見ないパフォーマンスで、プロとしては25年以上のキャリアを誇り、日本でのスニーカーカスタム界のパイオニア的存在。

傑出した腕前とカリスマ性あるキャラクターでメディアにも多数出演し、著名人からのスニーカーや高級車のカスタム依頼が後を絶たない。

2021年からは、スペイン発のシューケアメーカー・TARRAGOの本国公認アンバサダーに就任し、日本総代理店である株式会社ルボウが全面的にサポート。

スニーカーカスタムには、TARRAGOの塗料『スニーカーペイント』が愛用され、ハイクオリティな作品を生み出し続けている。


 

AIR JORDANは、ストリートシーンで絶対的な存在

cozy.westのスニーカー好きは周知のとおりだが、最も好きなモデルはNIKE/エアジョーダン。

好きになったきっかけは、少年時代にまで遡る。

「スニーカーを好きになるきっかけがヒップホップなんやけど、小学生の時に映像で観た海外のヒップホップは、やばいヤツがみんなジョーダンを履いていて、めっちゃ憧れた。

海外のアーティストはジョーダンとコラボするし、ストリートシーンでは絶対的な存在。

 

ヒップホップに目覚めたのは小学校5年生くらい。もともと、オカンがヒップホップに限らず音楽が好きな人やったからな。

映画『天使にラブソング』に出ているウーピー・ゴールドバーグを見た時に、黒人ってカッコイイって。

バブリシャスっていうガムのCMで、Bボーイがブレイクダンスをするのを観たのがきっかけで、こんな格好がしたいって思った。当時、日本にはまだヒップホップ文化が来ていなくて、地元で俺だけがダボダボの恰好していた。

 

田舎だから周りはみんなヤンキーで、どっちかっていうと“ビー・バップ(※)”とかそういうのが流行っていたけど、俺は最初からヒップホップやったな。

小学校の頃からヤンキーが出来上がるような町で、周りの友達はよう分からん犬がついたジャージとか(笑)、デザイナーズブランドの服に刺繍が入ったトレーナーみたいなものを着とったで。でも俺はヒップホップの方が好きやったな。」

 

※ビー・バップ・ハイスクール

1983年から2003年まで「週刊ヤングマガジン」で連載された、きうちかずひろ氏による少年漫画。不良高校生の日常風景をリアルに伝える初期の描写が、当時の中高生を中心に受け大ヒットを記録した。(Wikipediaより引用)

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ここで生まれるのが素朴な疑問。cozy.westが生まれ育ったような町からは、なぜラッパーなどのヒップホップカルチャーが誕生するのだろうか?

「俺の町はもともとロックの町だったらしくて。今までは、アメリカといったらロックっていうイメージがあったと思うねんけど、俺らの年代からは雑誌でヒップホップがどんどん出てきた年代でもあったし、そういうのが影響したんちゃうかな。

1990年代から2000年代って、日本が経済的にも良かった時代やったと思うねんけど、そういう時、田舎の隔離された町って何もないねん。情報もないねん、マジで。

その時代ってインターネットもないし、ほんまに何にもないねん。町も栄えてないから遊ぶ場所もない。そういう環境だったから、そこで何が出来るかって言ったらスケボーとか、ラップとか、グラフィティとか。俺はストリートサッカーだった。俺が完全にヤンキーにならへんかったのは、サッカーしていたっていうのがある。

 

その当時は、今みたいに猫も杓子もラップ歌っとったら良いっていう時代でもないやん。

オカンが「あの子お経読んどるで、ブツブツ言うてるけど大丈夫か?」って言う時代やん(笑)。

 

ラップではエミネムが好きなんやけど、白人が黒人の世界に入っていった感じが好き。

昔はローリン・ヒルとかフージーズがめっちゃ好きやったな。R&Bとかソウルもめっちゃ聴く。

昔、ストリートではドレッドは女がするもんみたいな感じやってん。男でドレッドするヤツはほとんどおらんかったけど、ローリン・ヒルとか、好きなサッカー選手がドレッドやったから、俺は迷わずドレッドにしてたけどな。

今は最近までツイストやったけど、評判が悪すぎてパーマを緩くした(笑)。」

 


 

“ヒップホップ≒スニーカー” 絶対に切っても切れない文化

「ストリートシーンでスニーカーは絶対切っても切れへんくて、ヒップホップは貧しくて治安の悪い地域から生まれた文化やねん。

キャップにしても、スニーカーにしても、『新品のイケてるヤツが買えるんじゃ、俺らは』っていうそういう文化やから。

だから、NEW ERAのキャップのステッカーを剥がさへんのも、『ちゃんと新品で買ったヤツやで』っていう証明やねん。スニーカーでもタグを付けたまま、あえて履くっていう。

“ピカピカのエアフォース”ってよく言うやん。“毎日磨くスニーカーとスキル”っていうリリックをツイギー(※1)っていうラッパーが歌っててんけど、それくらいスニーカーはピカピカっていう文化やねん。

海外ではスニーカーで殺人事件(※2)も起こるし、俺らの中ではそれくらいの感覚かな。」

 

※1 TwiGy(ツイギー)

愛知県出身のヒップホップMC。18歳の頃、スティーヴィー・ワンダーの日本ツアーに参加し話題となる。1998年に発売された1stアルバム『AL-KHADIR』は、自身の信仰するイスラム教の教義に影響された歌詞と浮遊感のあるトラックが特徴的な作品。(Wikipediaより引用)

※2 高価なスニーカーや、プレミア価値のついているスニーカーを巡り、“Sneaker Violence(スニーカーバイオレンス)”と呼ばれる暴力事件が多発し、社会問題にもなっている。

cozy.west

冠婚葬祭以外、ほぼ毎日スニーカーを履いているというcozy.west。

「結婚式でも、私服でええでって言われたらスニーカーで行く」と話すが、一体何足ほど所持しているのかが気になるところ。

「今はだいぶ減って100足もないと思う。一時はやばくて、何足あるのかも分からへんくらいだった。山盛りあったな。毎週5足買ってた時期もあったもん。

NIKEのブーム全盛期は良いものばっかり出してくるから、買わなアカンって思っていた時もあった。日本人特有の限定品が好きっていう感じじゃなくて、やばい靴は買う。プレミアは絶対押さえていた。

一時は、1足でロレックスが買えるくらいの靴も買ったことあるし、欲しいと思ったら何十万でもすぐに買う。

ほんで高い靴でも普通に履く。履いてスケボーもやるし、バスケもやる。俺はそういうのがカッコイイと思っているから。

 

大量のスニーカーは、部屋のそのへんに適当に置いている。コレクションがない。俺は一向に執着することがなくて。

1足1足にストーリーが追加されていくから思い入れはあんねんけど、スニーカーへの拘りや知識をひけらかすことがない。

これ言うたら怒られるかもしれへんけど、スニーカー好きってスニーカーの知識を押し付けよるねん(笑)。

でも、俺はスニーカーは好きやけど、ファッションの一部やと思っているから、なんぼええ靴履いてようが、なんぼ安物履いてようが、そいつにハマっていて、そいつがかっこ良かったらええと思っているから。」

 

興味がない人から見たら0円、それがカスタム

cozy.west

あんまり執着がないから、処分したり、人にあげたり。カスタムしたヤツも昔は友達にあげた。だから、俺の周りはみんな俺の靴を履いてる。

そのへんに置いてあっても潰れてしまうから、要らんかったら人にあげる。売るという概念はない。

外国人からも『欲しい』ってガンガンDMが来るけど、英語分からへんから断ってんねん。

俺の作品は他が真似するくらいのデザインやから、それなりの価値はあると思う。

俺は本業が塗装屋でカスタムに携わっているから、材料の価値とか基準も全部知っているから値段が出せるやん?

海外のカスタムの基準で見ても、こだわった作品に関しては“帯”はいくと思う。

でも興味がない人から見たら0円。それがカスタムなんやと思う。」


 

自分の子供達も、Nike Air Force 1がファーストシューズ

「メーカーはNIKEが一番好き。Adidasも持ってんで、カニエ・ウエストの“イージー”とか。俺、Kanye Westが好きやからcozy.westやねん。

自分で稼いだお金で初めて買ったのは、エアフォースの水色のジュエルスウッシュのヤツ。

中学の時に、なぜかみんなええ靴履いてたけど、うちは親が興味なくて買ってもらえへんかったから、初めてバイトして買ったのがそれやったな。そこからは、憧れをひとつずつ潰していって、友達が履いていた靴は全部買った。

自分の子供にも、山盛りスニーカーは買ってきたな。今は年頃やから欲しがらへんけど、ファーストシューズもエアフォース。履かせたくて産まれる前に買った。それは今も大事に残している。」

cozy.west

「スニーカー以外にも金はめっちゃ使う。たぶん、俺の金遣い見たらビックリするで。

例えば、今メダカにハマってんねんけど、普通の水槽じゃ我慢できひんから、ワンセット買って20万とか。

普通の人って、Louis Vuittonの〇〇とかCHANELの△△が欲しいっていう買い方すると思うねんけど、そういうのはない。ブランド関係なしに、自分が欲しいと思ったらバンって買う。ほんまにビックリするで、俺の毎月の支払い。

でも、それが塗装の力やし、今は見渡しても全然儲かってへん塗装屋さんが多いねんけど、俺はカスタムスニーカーアーティストっていう傍らで塗装が本業やから。

色塗ることが本業で、これだけ稼げているっていうのは見ている人も夢があるし、好きなことを頑張っていたらそういう風になれるんやって思ってもらえると思うねん。」


 

cozy.westの手掛けたコラボレーション作品

渡嘉敷 来夢(@tokashiki_10)

渡嘉敷 来夢 さん(バスケットボール選手) post:2022/2/23

かまいたち 山内健司(@sneakerkenji0117)

山内 健司 さん/かまいたち(お笑い芸人) post:2022/5/1

PUSHIM(@shinoyama_pushim)

PUSHIM さん(歌手) post:2022/7/4

孫GONG(@songong1987)

孫GONG さん(ラッパー) post:2022/8/1

DJ脇/Repezen Foxx(YouTuber/アーティスト)

DJ脇 さん/Repezen Foxx(YouTuber/アーティスト) post:2022/11/1

これまでにカスタムした著名人は錚々たる顔ぶれ。すべて本人から依頼が届き、作品が仕上がる最後までマンツーマンでやり取りをする。

今後、コラボしてみたい著名人はいるのだろうか?

「おらん。依頼が来たら基本的に受けたくないことはないねんけど、作りたいっていう気持ちはない。だってしんどいもん。

だけど、相手が求めてくれて、その人に魅力があったらお返しをしたいって思うし、『cozyに作ってほしい』って言われたら嬉しいし、良い気持ちにさせてもらえたことを俺が何で返せるかって言ったら靴を作るしかできひんやん。その気持ちだけでやっている。

俺は気持ちの表現の仕方が、色を塗ることしかないから。

 

俺は誰にでも作るわけではない。1個1個の作品に想いを込めているから、履く人間も知っておきたいし、納得したうえで作りたいというのがある。だから自分から積極的に商売はせえへん。

依頼があっても、相手がルーズだったり、態度が悪かったら断る。挨拶ができへんとか、この日に連絡するって言うたのに連絡がないとかはアカン。

俺は自分の作品の価値を下げたくない。俺がテーマを作ったものを大勢の人間で作って、バンバン売りさばくっていうのも良いとは思うねんけど、俺が今カスタムスニーカーをやっているのは、“塗装は素晴らしい”、“日本の職人は素晴らしい”ということを伝えたいからやねん。

 

日本のカスタムシーンってイケてないのが多くて。この前作ったヤツは、俺が1からデザインを考えたわけではなくて、アメリカで流行っていてイケてるって思ったものを伝えたかったから作った。

アメリカは日本と違って物価も高い。アメリカで10万で売られている物を、俺なら5~6万に抑えて作ってあげることもできるし、それをそのまま作るんじゃなくて、それに俺のオリジナリティを足して作ることもできる。

最近は、TARRAGOのスニーカーペイントを使って派手派手なヤツをバンバン作っているわけじゃないから地味だと思われているかもしれんけど、日本のカスタムシーンを盛り上げるためには大事なことやと思ってる。」

cozy.west

1足1足の作品に精魂を込めるcozy.west。

彼の作品を手にした人達もまた、そのスニーカーと様々なストーリーを作っているようで…。

「好きなように履いてくれたらいいけどな。でも、この前の展示会でみんなの作品を一旦戻してもらったけど、それ見て「履きすぎじゃ!」って思ったのは事実(笑)。

みんなめっちゃ履いてくれているから嬉しい反面、シワとか寄りまくってるからそのまま展示するのはできひんかったから、『ありがとう』の気持ちでリペアしてから返したんやけど、ああいうのを見てしまうと履きすぎって思う。けど、履いてくれるのは嬉しいな。

カスタムしたスニーカーはシューキーパーとか入れた方がええで。ルボウさんに、スニーカー用のシューキーパーを頑張って作ってもらって(笑)。」


 

ヒップホップに目覚めた少年時代を経て、スニーカーに新たな命を吹き込むカスタムアーティストとなったcozy.west。

今後も“カスタムの素晴らしさ”を声をあげて拡げていってほしい。

ルボウがおすすめするシューキーパーはこちら

Sleipnir(スレイプニル)シダーシューツリー/スタンダード

防臭・防虫・芳香・吸湿効果の高い、高品質な米国産アロマティックシダー(芳香杉)を使用。

履きシワを伸ばし、ソールの反り上がりを復元します。

軽量で、カスタムする際にも便利です。

公式オンラインストア『ShoesLife Store』

楽天ショップ『Prime Avenue』

Yahoo!ショップ『Prime Avenue』

カスタム専用塗料はこちら

TARRAGO(タラゴ) スニーカーペイント

スニーカーに色を塗ったり、絵を描いて好みのデザインに仕上げたり、キズや色あせ部分を補色したりすることができます。

顔料濃度が高いため強力な補色力・カバー力があり、湿気や乾燥、摩擦、屈曲等への耐久性に優れています。

 

公式オンラインストア『ShoesLife Store』

楽天ショップ『Prime Avenue』

Yahoo!ショップ『Prime Avenue』

cozy.westメディア情報【SHINGO★西成のMVにカスタムスニーカーが登場!】

SHINGO★西成 // 独立記念日

画像引用元:YouTube 「SHINGO★西成の知らんけど」SHINGO★西成 // 独立記念日 (Official Music Video)

TARRAGOオフィシャルアンバサダー・cozy.westさんのカスタムスニーカーが、ヒップホップMC・SHINGO★西成さんの最新MV「独立記念日」に友情出演を果たしました。

 

cozyさんのインスタグラムでも紹介されていたこちらの作品です。👇

cozy.west

cozy.west

京都在住のスニーカーカスタムアーティスト。

国家資格の一級塗装技能士という肩書を活かした類を見ないパフォーマンスで、プロとしては25年以上のキャリアを誇り、日本でのスニーカーカスタム界のパイオニア的存在。

傑出した腕前とカリスマ性あるキャラクターでメディアにも多数出演し、著名人からのスニーカーや高級車のカスタム依頼が後を絶たない。

2021年からは、スペイン発のシューケアメーカー・TARRAGOの本国公認アンバサダーに就任し、日本総代理店である株式会社ルボウが全面的にサポート。

スニーカーカスタムには、TARRAGOの塗料「スニーカーペイント」が愛用され、ハイクオリティな作品を生み出し続けている。

SHINGO★西成

SHINGO★西成

大阪府大阪市西成区出身。2006年、1stミニアルバム『Welcome To Ghetto』を発売。2022年頭に発表した最新アルバム『独立記念日』からタイトル曲「独立記念日」のMVを自身のYouTubeチャンネル「SHINGO★西成の知らんけど」で公開。

 

▼サムネイルにもcozyさんのカスタムが!MVはこちらから

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